脂がのった鯖
茨城県波崎にある干物店、越田商店の「ものすごい鯖」。食材のおいしさとストーリーに共感した多くの料理人が自店のメニューに取り入れています。もはや“ブランド鯖”といっても過言ではないほどの人気を誇る「もの凄い鯖」が美味しく食べられるお店をご紹介します。
茨城県波崎にある干物店、越田商店の「ものすごい鯖」。食材のおいしさとストーリーに共感した多くの料理人が自店のメニューに取り入れています。もはや“ブランド鯖”といっても過言ではないほどの人気を誇る「もの凄い鯖」が美味しく食べられるお店をご紹介します。
【鯖の塩焼き専門店 鯖なのに。】東京・大森
昼に提供するのは『鯖の塩焼定食』のみ――。大森にある【鯖の塩焼き専門店 鯖なのに。】は、そのニッチなコンセプトで話題を集めています。
定食に使用しているのは、創業70年、銚子港から程近い茨城県波崎にある越田商店の「もの凄い鯖」。45年前から一度も変えていない熟成つけ汁につけられた文化干しの鯖は、塩気が適度で脂がのっており、干物とは思えないほど身もふっくら。
こうして仕上がったもの凄い鯖の旨味をそのまま活かすため、味付けは一切せずに備長炭で一気に焼き上げます。「炭で焼くことで、骨まで食べられるほどふっくらやわらかく仕上がります」と店主の小畑さん。
合わせる米と味噌にもこだわり、米は山形産の「はえぬき」を、味噌は信州の白みそをセレクト。どちらもほんのりと甘みがあり、鯖の塩気を和らげてくれます。
「この鯖の旨さと出会い、“鯖一本で勝負できる”と確信しました」と小畑さん。昼は鯖定食、夜は日本酒と鯖の一品料理で、もの凄い鯖の“凄さ”を味わってみてください。
【Don Bravo】東京・国領
都心から少し離れた西東京の住宅街・国領にあるイタリア料理店【Don Bravo(ドンブラボー)】。シェフは国内の名店やイタリア各地の星付きレストランで修業を積んだ、平雅一さんです。
今回供されたのは、シャインマスカット、自家製のガリ、焼きナスなどを添えた「もの凄い鯖」の窯焼き。火力が強い窯を使い短時間で一気に焼き上げているので、水分が失われずふっくらとした鯖の食感が味わえます。
「イタリア料理にはほんのり温かい“ティエピド”という考え方があります」と平さん。
もの凄い鯖を焼き上げた後、あえて人肌ほどの温度まで冷まし、鯖特有の香りを抑えます。すると、他の食材の風味が際立つので余計な味付けを抑えることができ、鯖の旨味を邪魔することなく引き出せるのです。
「もの凄い鯖は、ほかの鯖と比べて冷めてからの臭みが出にくいですし、身にしっかりと脂がのっているので、冷ましてもパサつかずふんわり柔らかい食感が続きます」
食材を深く知るシェフだからこそできる、イタリアンなもの凄い鯖が食べられる一軒です。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。