粋に味わう穴子
ふっくらと焼き上げた身にツメを塗って味わう寿司が人気の穴子。鰻に並ぶ夏の風物詩であり、「西の鱧、東の穴子」としても知られています。今回は、ビタミンが豊富で脂質をほどよく含む穴子の美味しい店をご紹介します。
ふっくらと焼き上げた身にツメを塗って味わう寿司が人気の穴子。鰻に並ぶ夏の風物詩であり、「西の鱧、東の穴子」としても知られています。今回は、ビタミンが豊富で脂質をほどよく含む穴子の美味しい店をご紹介します。
【穴子料理 ます味】東京・四ツ谷三丁目
夏の味覚であり、西の鱧に対する夏の風物詩としてあげられる穴子。白身が特徴で、脂はあるものの鰻よりは少ないため、味わいはあっさりとしており、蒲焼や寿司、天麩羅のほか、ローストやグリルなど、和洋さまざまな料理に使われています。
そんな穴子料理の魅力を存分に堪能できるお店があります。かつては江戸に存在し、戦時中の空襲で消滅してしまった穴子料理の専門店を、「自らの手で再現したい」と、ご主人の増井司さんが21年前に開いた【穴子料理 ます味】です。
先付からご飯ものまで、穴子をあらゆる味わい方で楽しむ、【ます味】のコース料理。なかでもメインとなるのが南部鉄の小鍋を使ってつくる『穴子の小鍋』です。
穴子の骨と水でとった穴子の出汁に、ほんの少し醤油をたらしてつくった鍋汁。ここにゴボウと洗いネギ、穴子を加えて煮込み、ゴボウやネギの旨みが染み込んだ、素朴かつ滋味豊かな穴子本来の味をまずは堪能します。
次に運ばれてきたご飯を鍋のなかに加え、煮込んでおじやをつくります。待つ間は、コースで出てくる「白焼」の尻尾部分を残しておき、おじやになる直前の煮詰めた汁に白焼をつけていただきます。わさびの風味が際立ち、濃厚な汁がしみこんで味に深みが増した白焼には、料理に合うようにつくられた日本酒『ます味』がよく合う。
最後は旨みの染み込んだおじやを、そのまま煮詰め、おこげにして香ばしさを楽しむのも一興。戦争の空襲で無くなってしまった江戸の穴子専門店の味は、【ます味】によって再現され、世界中から訪れるファンの舌を魅了し続けています。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。