旨味たっぷりあさり
貝類の定番とも言える「あさり」には旨味がたっぷり。春の産卵を控えた2~4月は身が肥えて美味しい季節です。旬の「あさり」料理を食べて、春を呼び込みましょう。
貝類の定番とも言える「あさり」には旨味がたっぷり。春の産卵を控えた2~4月は身が肥えて美味しい季節です。旬の「あさり」料理を食べて、春を呼び込みましょう。
【ヒロプリモ】東京・丸の内
東京駅にあるパスタ専門店【ヒロプリモ】の『ボンゴレ・ビアンコ』は、あさりの旨味だけで勝負するシンプル イズ ベストなひと皿です。この日使用したあさりは愛知県産のもの。春の産卵を控え、貝殻いっぱいに身を肥やしたあさりはプリッとした食感を持ち、旨味をたっぷりと含んでいます。
「殻が開く時に、あさりから出る汁をしっかりガーリックオイルに絡めることが重要です」と語るのは津久井竜太シェフ。この工程が、パスタの出来栄えを決めるのです。にんにくの香りをまとい、あさりの旨味をたっぷりと含んだオイルソースはややとろりとした仕上がりで、スパゲッティーニによく絡みます。シャンパンや白ワインとの相性は抜群。イタリアンパセリのほのかな苦味がアクセントになり、最後のひと口まで飽きさせません。
東京駅直結で、仕事帰りに立ち寄りやすいお店。頑張った自分へのご褒美にシャンパンを空けて旬の味に魅了される。いつもより少し贅沢な時間が、あなたを待っています。
【升本】東京・亀戸
下町の天神様として親しまれる亀戸天神。そのほど近くに店を構える【升本】は、江戸野菜の亀戸大根を使った料理をいただける老舗です。
名物の『亀戸大根あさり鍋』は、亀戸大根と共に、たっぷりのあさりを味わえる味噌仕立てのお鍋。あさりは殻付きとむき身の両方を贅沢に使用しています。あさりと大根が同時に旬を迎える初春は、1年のなかで一番美味しくこのお鍋をいただける季節です。
旨味の詰まったやわらかなあさりと、瑞々しくほどよい甘さを持つ亀戸大根の組み合わせは至高。7種の味噌をブレンドした秘伝の汁に、あさりや野菜の出汁が浸み出したその味わいは、やや甘めで、どこか懐かしさを感じさせます。
聞けば、この地域では古くからあさりと大根の組み合わせがお味噌汁の定番の具だったそう。そこで、最後はお汁を麦菜飯にかけていただく“ぶっかけ飯”で豪快に締めるのが升本流です。庶民的なこのスタイルこそが、下町の人々に愛され続けている理由ではないでしょうか。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。