スタイリッシュに食すおしゃれ肉
肉食女子なる言葉もすっかり定着。煙もうもうの店の中でビール片手に焼肉もいいですが、この夏は、いま流行の空間で、ちょっとお洒落な肉料理を楽しんでみるのもいいですね。 友達と、恋人と、家族と、夏バテ知らずで過ごすためにも、おいしい肉をエレガントにいただきましょう。
肉食女子なる言葉もすっかり定着。煙もうもうの店の中でビール片手に焼肉もいいですが、この夏は、いま流行の空間で、ちょっとお洒落な肉料理を楽しんでみるのもいいですね。 友達と、恋人と、家族と、夏バテ知らずで過ごすためにも、おいしい肉をエレガントにいただきましょう。
【ビストロ カルネジーオ】東京・恵比寿
まず店名。【カルネジーオ】は、「Carne:肉」+「Sio:塩」。ダジャレ?などと侮るなかれ。A5等級の国産和牛をリーズナブルに提供する、恵比寿のなかでも予約の取りにくい人気の肉バルです。
「塩ホルモンの焼肉店が母体なので、肉と塩に関しては結構本気です」と微笑むのは杉浦店長。確かに、ランプやイチボなどの赤身を中心に、ギアラ、シビレなどのホルモン、タンやテールなど、状態の良い和牛は高級店にもおとりません。
すべての肉は、炭火でシェフが焼いてくれるのも、人気の秘密。部位によって適した火入れで、一番美味しい状態で提供してくれます。
それに加え、「小さな店なので、お客様一人ひとりに目を行き届かせています」という児玉シェフの心配りが、最大のスパイスとなっているかもしれません。
また、肉が焼き上がる間に頬張るのに最適な前菜も充実しているだけでなく、フランスやイタリアを中心にしたワインもリーズナブル。
「4人でワインを3本くらい空ける方が多いです」(杉浦店長)。肉の美味しさに野菜が進み、料理の美味しさにワインが進む。そんな幸福なスパイラルに、夏の夜に陥ってみるのも良いでしょう。
【よろにく】東京・青山
ラグジュアリーな空間で絶品の焼肉が味わえる【よろにく】。青山の路地裏に立地しながら、食通や著名人が贔屓の焼肉店としてその名を挙げたことで「今や隠れ家とは言えなくなった」と、近隣の方からの声も挙がっている店です。
そして、この店の名を全国区に押し上げた理由のひとつが看板メニューの『シルクロース』です。
コースではメインに据えられる逸品。このメニューが生まれた背景には「従来の焼肉店のコースメニューは、食材勝負で構成がざっくりとしていた。フレンチやイタリアン同様にコース内容に起伏を持たせること、そのうえでヤマ場に相応しいメニューがほしかった」という創業者の想いがあったそうです。
店のスタッフが、「日山」厳選の薄切りのサーロインをさっと火で“炙り”、秘伝のタレに“くぐらせた” 後に、形状と重量を数ミリ、数グラム単位で調整したライスボールを器用に“くるむ”。
淀みのない華麗な3アクションからのみ生まれる『シルクロース』。肉の旨味が口中で半ば勝手にとろけるので、こちらは合いの手を打つように数回噛むだけ。この官能的ともいえる美味に、老若男女、肉ラヴァーの気分は最高潮を迎えるのです。
【ahill】東京・南麻布
「ここのハンバーグステーキは、優雅なんです」。磨き込まれた鉄板から供される【ahill】フレンチの中でも、看板メニューである『特製ハンバーグステーキ 赤ワインソース』に魅せられた常連客はそう口を揃えます。
香ばしい脂の香りと溢れ出す肉汁を秘め、頬張ればあまりの柔らかさに舌の上で溶けるほど。他にはない一品であることが明らかです。
それもそのはず、ベースには、各地選りすぐりのA5和牛、フォアグラ、ブランド豚など贅を尽くした様々な肉を使用。とは言え、食材の持ち味だけに甘えることは許しません。
総料理長山中氏が「種類の異なる肉同士をハンバーグとして成り立たせるには、緻密な絡み合いが必要なんです」と語る通り、肉を低温に保ちつつ丁寧に手ごねすることで、仕上がりの完成度を高めています。
細心の注意を払って焼き上げると、旨みと脂が満ち満ちた口どけの良いハンバーグが完成。甘みと酸味のバランスがちょうどよい、フレンチを感じさせる赤ワインベースのソースが登場。食欲をそそる艶も美しく、皿を引き立てます。
未体験の味が誘う口福な時間。この店だけで得られる高揚感を楽しむため、今日も女性客を中心に店は賑わいます。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。