名店の味シチュー
冬を代表する煮込み料理「シチュー」。この冬は、洋食屋のシチューを食べに出かけてみてはいかがでしょうか。今回は著名人も通い続ける老舗洋食屋の【レストラン香味屋】『タンシチュー』と、有名ホテル出身のシェフがつくる【銀座 古川】の『魚介類のクリームシチュー』をご紹介します。
冬を代表する煮込み料理「シチュー」。この冬は、洋食屋のシチューを食べに出かけてみてはいかがでしょうか。今回は著名人も通い続ける老舗洋食屋の【レストラン香味屋】『タンシチュー』と、有名ホテル出身のシェフがつくる【銀座 古川】の『魚介類のクリームシチュー』をご紹介します。
【銀座 古川】東京・銀座
ここ【銀座 古川】は、帝国ホテルで36年の間勤務し、料理長も務めたシェフ・古川喜春氏が開いたカレーとシチューの専門店。現在は、父と同じく帝国ホテルで修業した2代目・智久氏が、伝統の味を実直に受け継いでいます。
今回ご紹介するのは、ズワイガニ、鯛、帆立、海老、イカ、タコと、大ぶりの具材がたっぷり盛り込まれた、なんとも豪華なクリームシチュー。タラバガニなどの魚介類とタマネギ、そして白ワインで贅沢に出汁をとったその味は、旨味が凝縮していて、とろりと濃厚な仕上がり。ほんのりと上品な甘みを感じるのは、カニの旨味が溶け出しているからこそ。
「美味しいのは前提として、家では絶対に再現できないような驚きと感動がなければ意味がありません」と智久氏。具材は必ずオーダーが入ってからソテーし、ミディアムレアの食感が楽しめるようにしています。
よりゲストに楽しんでもらえうようにと、当たり前のことを丁寧に行っている、それこそが愛され続けている理由なのかもしれません。特別な日にぴったりの、心がほっこり温かくなる“ごちそう”がここにあります。
【レストラン 香味屋】東京・根岸
創業は大正14年。東京の下町、根岸にある【レストラン 香味屋】は、〝ご飯に合う美味しい洋食“を提供し続ける老舗レストランです。
今回ご紹介する『タンシチュー』は、この店自慢の逸品。厚みのあるタンは、口に入れた途端にとろけてしまうほどやわらかで、その上にかけられたデミグラスソースとの相性も抜群です。
そんな味の要となるデミグラスソースは、創業から継ぎ足しながら受け継がれた伝統の味。毎日、牛バラ肉とスジで煮込んだフォンにタンを加えて、さらに4時間ほど煮込むことで濃厚で深いコクが生まれるそう。
「タンとともにさらに煮込むことがポイントです。これからは昔ながらの味を守りつつも、オリジナリティも加味できたら」と五代目料理長の小田倉氏は語ります。
西洋料理でもなければ和食でもない、独自のスタイルで進化した「洋食」。その中でも家庭料理の印象が強いシチューですが、家では味わえない老舗洋食屋こだわりの「シチュー」を堪能してみてはいかがでしょうか。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。