
店内を飾る生花が伝えるのは、移ろう日本の四季。ここ【花蔵】はその名の通り、包み込むような温かさで恋する二人を迎えてくれる。もちろん地元宮城が誇る地魚や産直の野菜たちも、季節感を感じさせる逸品ばかり。それらの厳選素材を、食材を知り尽くした熟練職人が、目にも美しい日本料理に変えるのだ。繊細ななかに素材本来の力強さを秘めた自慢の料理は、数々揃う東北の地酒とも好相性。その鮮やかなマリアージュは、何気ない今日のデートを、きっと特別な瞬間に変えてくれることだろう。
[ スミトモセイメイセンダイチュウオウビルテンボウフロア ]
仙台駅ほど近くに建つ地上30階建、高さ143mの超高層ビル【住友生命仙台中央(SS30)ビル)。その最上階にある無料展望台「憩いの場・市民プラザ」は、仙台市内最高の地上128mから杜の都を一望する絶景スポットになっている。毎日23時まで開いているため、食事のあとに夜景を見ながら語らうこともできる場所。専用シースルーエレベーターもドキドキを演出する。
地元・気仙沼出身の前島隆伸シェフが、地場の食材へのリスペクトを込めて仕立てる料理の数々。ここ【創作と灯りLecoeur】では、そんな仙台ならではの味が楽しめる。日高見牛や地場産野菜といった食材の持ち味をシンプルに活かした料理は、東北の四季が感じられる滋味深いおいしさ。豊富に揃うワインと合わせれば、さらに優雅なディナータイムを演出してくれる。さらに立体的で美しい盛り付けも、女性の心を捕らえる一因。まるでアートのような秀麗な皿が登場するたび、二人の心も楽しく浮き立つに違いない。
[ ズイホウデン ]
仙台を訪れたなら、まずは【仙台藩祖 伊達政宗公霊屋 瑞鳳殿】への参拝を忘れてはならない。ここは、仙台の英雄・伊達政宗公を祀る霊廟。現在の廟は戦災で焼失した後に再建されたものだが、桃山風の豪華絢爛たる廟建築は在りし日と変わらぬ堂々たる姿で参拝者を迎えてくれる。杉木立に囲まれる静謐な境内も、心静かに散策ができるスポットになっている。
17時30分のオープンからは、新鮮な地魚や味わい深い和食が堪能できる小料理屋。しかし深夜0時をまわると店は『しじみラーメン』を供するラーメン屋に変わる。一風変わった二毛作だが、これほどデートに最適な店もないだろう。多彩な日本酒やカクテルとともに和食を楽しみ、深夜の〆には体に優しいシジミエキスがたっぷり詰まったラーメンが堪能できるのだから。彼女の体を気遣うのは、できる男の第一歩。ここ【武新】は、そんなあなたのアピールを、さりげなく後押ししてくれるのだ。
[ センダイシハクブツカン ]
その土地のことを深く知れば知るほど、地場産素材の料理だってより味わい深く感じられるもの。食事前にそんな知識に触れたければ仙台城三の丸跡にある【仙台市博物館】が最適だ。館内では伊達家寄贈の文化財をはじめ、仙台の歴史や文化に触れられる貴重な資料を展示。絵画、武具、陶磁器、古文書など幅広い展示で、多角的に歴史を学ぶことができる。
厳選食材を、その魅力が最大限引き立つ形で食卓へ。シンプルでありながら、もっとも難しい料理だ。なにしろ素材の質や料理人の技が、ダイレクトに味に表れるのだから。だがこの店の厨房に立つ星胞雄氏には、全幅の信頼を寄せられる。なにしろ和食一筋30余年、関西割烹や茶懐石の舞台でも腕を振るった人物なのだ。しかし店はいたって気軽で、ふらりと立ち寄れる雰囲気。たとえば会社帰りのデートで訪れるのはいかがだろう。この店で出会う思いがけない美味に、きっと多くの女性の心は揺らぐはずだ。
[ ジョウゼンジドオリ ]
ディナーの予約時間まで余裕があれば、少し遠回りをしてでも【定禅寺通り】を歩きたい。約700mにわたってケヤキ並木が続く、杜の都・仙台のシンボル。とくに新緑の時期にみられる若葉のトンネルは、都会でありながら生命の息吹が感じられる清々しい雰囲気が感じられる。著名な彫刻家の手による作品も随所に鎮座し、ただ歩いているだけでも楽しめる道だ。©仙台観光コンベンション協会
ここ【Ristorante PADRINO del SHOZAN】がコンセプトに掲げるのは“旬産旬消”。東北地方のみならず、全国各地のおいしい食材を可能な限り生産者から直接仕入れ目にも鮮やかなイタリアンに仕立てるのだ。大地のなかで力を蓄え、旨みを凝縮した旬の野菜たち。そんな逸品をはじめとしたこだわりの素材により、ペペロンチーノやクリームリゾットといった定番さえ、今だけ、ここだけでしか味わえない一期一会の料理となるのだ。忘れ得ぬデートを演出するのに、最適な一軒といえるだろう。
[ センダイジョウアト ]
初代仙台藩主伊達政宗公が、1610年に築城した仙台城。現在では城は残っていないが、仙台の歴史を見つめ続けた石垣や復元された大手門脇櫓などが、往時の姿を偲ばせる。また仙台の代表的風景として知られる天守台は、市内を一望するビュースポットとしても有名。毎日23時までは像と石垣のライトアップもあり、食後に散策に訪れるのにも最適な場所になっている。©仙台観光コンベンション協会