第60回:アジアのベストレストラン50の「注目のレストラン賞」
世界各国の有名料理評論家、シェフ、レストランオーナーらの投票による格付けランキング「アジアのベストレストラン50」。近い将来最もトップ50に入る可能性が高いレストランに贈られる「注目のレストラン賞」を受賞した川手氏。
ただ美味しいお店ランキングではなく、いかにその年「どれだけ人を幸せにできたか」が受賞のカギ。
受賞式の裏側や、お店を移転されてから変化したことなど、プロの料理人からも今もっとも注目を浴びている川手さんの本音に迫る。
アジアベストレストラン50。日本勢のシェフたちの勢いがすごい!
――アジアのベストレストラン50は、今回川手さんは初めてだったんですよね?
川手:はい、トップ50の中には入れなかったんですが、アジア地区の中で今年の一番注目レストランという事でOne To Watch Award(注目のレストラン賞)を頂きました。
――One To Watch Award(注目のレストラン賞)を取ると、次はトップ50に入賞できるとかあるんですか?
川手:そうですね、一応限りなく近い(入賞が)とは言われていますね。
――表彰の会場はどのような雰囲気でしたか?
川手:夢にまで見ていたシェフたちが勢ぞろいしていたので、緊張していてほとんど覚えていないです(笑)
川手氏が思うアジアのベストレストラン50とは。
――レストランの賞というと一般的には【ミシュラン】が大きな権威になっていますが、それと比較してアジアのベストレストラン50の特徴とかあるんですか?
川手:大きく違うと思います。少し語弊があるかも知れませんが、アジアベストレストラン50というのはただただ美味しいお店ランキングではないんです。いかに今年人を幸せに出来たレストランなのかという事がすごく問われるところだと思います。
入る前まではわからなかったんですが、彼らを見ているとやっぱり何かをやってきた人たちなんだと思いました。お客様だけでなく、農家さんだったり、食に関わるすべてのひとたちをどれだけ幸せにできたのかが、何となくランキングに反映されているじゃないかなと思います。