赤身ステーキのストレートな旨みを堪能!
アメリカ国内にて圧倒的な人気を誇るステーキハウスのワイキキ店。2015年には、全米1位の繁盛店となり、現在も予約必須である。本店のニューオーリンズ店は1965年創業、そこから高級レストランへと進化を遂げるなか、直火焼きにこだわり、アメリカンビーフをウエットエイジングで熟成する独自の手法で世界中のファンから愛される店となった。
霜降り文化の日本人には目から鱗の赤身肉の最高峰【ルースズ・クリス】のヒレ肉にナイフを入れる瞬間の緊張感は、まるで直球がグローブにするりと吸い込まれるように潔く清々しい。「牛肉本来のうまさは赤身にあり」と言わんがばかりの断面はスジひとつなく美しい。肉本来の美味しさを噛みしめる喜びも、柔らかさには敵わずあっという間になくなってしまうのだ。溶かしバターが乗った熱々の皿でサーブされるのもルースズ流である。
スーシェフのヘルミニオ氏は和食にも通じる肉好き。「和食同様、毎日食べてもまだ食べたいと思えるのが赤身肉の魅力。ここではそのうまさを最大限に引き出す調理法がある」と言う。食を目当てに多くの人が集まるレストランには活気がある、スタッフは熱々のステーキが乗ったトレイを高々と掲げて意気揚々と動き回る。いい香りが鼻をくすぐり得も言われぬ高揚感と元気をもらえる。