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お店の繁盛に貢献する情報をご紹介
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記事掲載日:2025年6月5日
海外からの訪日外国人を効果的に集客するためには、Instagramの活用が欠かせません。Instagramは視覚的コンテンツが中心のプラットフォームであり、店舗の魅力を写真や動画で伝えることができます。本記事では、インバウンド集客を目的としたInstagram運用のポイントを解説します。
Instagramは訪日外国人観光客を効果的にターゲットできる強力なツールです。料理写真や店舗の雰囲気を伝える美しい画像によって、フォロワーを増やすだけでなく、店舗の認知度UPや来店を促す効果も期待できます。さらに、外国人旅行者の多くが旅行計画時にInstagramで情報収集することが分かっています。調査によると、海外旅行を計画する際に韓国人の約28%、台湾人の約25%がInstagramを使い、情報収集するというデータも示されています。
※出典元:日本政府観光局(JNTO)
「訪日旅行データハンドブック2023」
Instagramは「発見型」のプラットフォームです。口コミサイトでは顧客が知っている情報を元に検索する一方、Instagramは潜在的な興味を持つ顧客へ自然にリーチすることが可能です。また、広告のように一方的に伝える手法よりも、自然な形でユーザーに広がりやすい点が特徴です。これにより、広告費をかけずに認知度を向上させることができます。
実際に、Instagram経由の流入が最も多いという店舗もあります。中には、全体流入の57%がInstagramからという事例もあり、インバウンド集客において極めて有効な媒体であることが分かります。
訪日外国人が求めるのは「フォトジェニック」な体験です。料理の写真や店舗内装、スタッフの笑顔など、店舗の個性を引き出す写真や動画を投稿することで、視覚的な魅力を伝えられます。特に海外で人気のある華やかで色鮮やかなスタイルを意識した撮影が有効です。また、日本ならではの季節感(桜、紅葉、夏祭り、冬の雪景色など)を反映した投稿は、外国人旅行者に強い訴求力を持っています。
訪日外国人をターゲットにする場合、英語によるキャプションが不可欠です。ターゲット国に応じて、中国語(簡体字/繁体字)や韓国語を追加することも効果的です。例えば、「Discover our handcrafted sushi with fresh local ingredients in Kyoto(京都で地元食材を使った手作り寿司を体験してください)」のようなフレーズで、外国人観光客に親しみやすい情報を伝えると良いでしょう。
適切なハッシュタグを設定することで、多くの外国人観光客の目に留まりやすくなります。例えば、「#JapaneseFood」や「#TokyoFood」、「#OsakaEats」など地域名を含めたハッシュタグを活用することで、その地域に興味を持つユーザーへのアプローチが可能です。さらに、インバウンド向けのタグ「#VisitJapan」や「#JapanBucketList」を組み合わせることで、投稿の発見率をさらに高めていきましょう。
■欧米(英語)
#japanesefood #japantrip #tokyogourmet #〇〇(地域名)gourmet #〇〇(店舗名英語表記)
■韓国(ハングル)
#맛집(おいしいお店) #찐맛집(本当においしいお店、若い層が使う印象)
#인생맛집(人生で思い残るくらいにおいしいお店)
#〇〇(地域名)맛집 : ○○でおいしいお店 #존맛 #존맛탱
■台湾・香港(繁体字)
#東京美食 #必吃 2025 #〇〇(地域名)必吃美食 #〇〇(地域名)必吃
#〇〇(地域名)美食推薦 #〇〇(地域名)餐廳推薦
#和牛 #日本旅遊
Instagramでは静止画だけでなく、リール動画やストーリーズの活用が効果的です。調理シーンや料理が運ばれる様子を動画として公開することで、観光客に店舗の臨場感をより伝えられます。また、ストーリーズを活用して期間限定メニューやイベント情報を投稿することで、「今だけ」という感覚を演出し、観光客の来店意欲を高めていきましょう。
訪日外国人が店舗を訪れやすくなるよう、アクセス情報を整然と提供することが重要です。投稿には位置情報を設定し、さらにGoogleマップへのリンクをプロフィールに設置することで、店舗までのアクセスを簡単に伝えることができます。さらに、「駅から徒歩◯分」といった具体的な情報を記載することで、観光客の移動に関する不安を軽減できます。
訪日外国人に向けた「フォロー&シェアキャンペーン」を実施することで、話題を広げ来店者数を増加させることができます。「フォローするだけで10%割引」といったシンプルな特典を設定することで、ユーザー参加を促し、SNS上での店舗認知を広げることが可能です。
Instagramの「ハイライト機能」を利用すると、ストーリーズに投稿した情報を保存し、プロフィール画面に常時表示させることが可能です。この機能は、特に訪日外国人の集客において重要な情報を整理して提供する際に有効です。例えば、「メニュー」「店舗までのアクセス案内」「季節限定メニュー」「お客様からのレビュー」といったカテゴリごとに英語でハイライトを作成することで、訪日外国人が必要な情報を簡単に確認できるようになります。
InstagramプロフィールにはSNSやHP情報をまとめるツール「lit.link」を活用することをおすすめします。メニュー、予約フォーム、店舗地図などを一元化して提供することで、観光客の利便性を向上させ、迷わず情報を取得できる環境を整えます。lit.linkを作成し、Instagramのプロフィールにリンクを設置しましょう。
Instagramのフィード投稿、リール投稿、ストーリーズ投稿にはそれぞれ音源を追加することが可能です。日本ならではの和楽器を使った音源や、外国でトレンド中の楽曲を使うことで、リーチ数の増加が見込めます。
①プロフィール画面>「プロフェッショナルダッシュボード」を選択
②アドバイスとリソース>「トレンド中の音源」
Instagramのトレンドは常に更新されているので、都度チェックしていきましょう。
Instagramで大切なのは、ただ情報を発信するだけではなく、顧客とのコミュニケーションツールとして活用することです。例えば顧客が投稿やストーリーズにタグ付けしてくれた際は、ストーリーズでシェアしたりDMで御礼の連絡をすることを心がけましょう。
飲食店がインバウンド集客においてInstagramを効果的に活用することで、視覚的な魅力を長所とした集客戦略を実現できます。ビジュアルコンテンツ、多言語対応の情報配信、キャンペーン施策を通じて訪日外国人観光客に「行ってみたい」と感じさせる店舗作りを目指しましょう。
※記事内容は記事掲載日時点の情報です
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