ローカル食材の魅力を味わう、オーシャンフロントのダイニング
「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチ・リゾート&スパ」のメインダイニングゆえ、その実力は推して知るべしか。その店名からも分かるように店内は、木彫りの調度品や絵画などが飾られたアジアンリゾートの雰囲気が漂い、窓の外にはワイキキのビーチが広がるという絶好のロケーション。この胸のすくような眺望は一流ホテルのメインダイニングだからこそ許される贅沢といっていい。
フィリピン出身のシェフ、ベンジー・カブタヘ氏は、【Roy’s】や【Alan Wong‘s】などで修業を積み、【E&O】などでシェフを経験した後、【Bali Steak & Seafood Restaurant】の料理長に抜擢された人物。ハワイのローカル食材に大きなリスペクトをはらい、そこにフィリピンやハワイ、イタリアンなどの要素を加え、シェフならではのパシフィック・リム料理に仕立てている。とりわけ、『バリ カンド ツナ』は傑作といえる一品といえる。イカスミの風味を効かせた米のパフに、マグロの切り身やアボカドのピューレ、照り焼きソースのジュレをかけてとびこをトッピング。食材の多彩な風味や食感が一緒くたになりながら、それでいてバランスのしっかり取れた味わいは、パシフィック・リム料理の真髄といえる。ガッツリと楽しみたい向きは、定評のあるステーキのオーダーも忘れずに。