1. ヒトサラ

食事の席でのマナー、どんなことに気をつけるべき?
【気になる食事のマナーをアンケート!】

テーブルを囲んで食事をとるのは、大切なコミュニケーションの場でもありますね。そんな中で、気になる一つが食事のマナーです。年齢や性別、生まれ育った環境などによって、食事のこだわりや気になるマナーは人それぞれ。一緒に食事をする相手と気持ちよく過ごせるよう、食事マナーについてのアンケート結果をチェックしてみましょう。

※東京都内在住の20代~50代の会社員(役員・経営者を含む)の男女360人を対象に、2019年2月にアンケートを実施。
※円グラフ内の数値は、小数点以下を四捨五入した概数です。

食事中に最も気になるのは「咀嚼音」や「食べ方」

まず「食事の際に他人のマナーで最も気になることはなんですか?」という質問の回答結果を見てみましょう。

グルメサイトはよく利用しますか?

「特に気にならない」と答えた人は10%を切り、大多数の人が食事のマナーで気になることがあるという回答でした。そして、僅差でトップ3を占めたのが「咀嚼音」(30%)、「食べ方」(26%)、「店員に対する態度」(22%)でした。くちゃくちゃと音を立てて咀嚼したり、食べ方がきれいでなかったりすると、やはり不快感を覚える人が多いようです。

ここで注目したいのは、咀嚼音や食べ方など基本的なマナーとほぼ同じ割合で上位に入った「店員に対する態度」です。店員への態度が結婚後の家族への態度に通じるものがあると話題になったこともあり、飲食店などでのふるまいに注目する人が多いことがわかる結果になりました。

また、食事中に「携帯を触る」ことが気になると答えた人は約5%にとどまっています。食事中にスマートフォンを触ることに抵抗がある人は少ないようですね。通話やメールで会話が中断するのは不快に感じる人が多いと思われますが、食事中でもスマートフォンで興味のあることを調べたり共有したりすることが、コミュニケーションの一つとして受け入れられていることを表した数字なのかもしれません。

食事の際に気になるマナー。男女や年齢による違いは?

続いて、食事の際に気になるマナーについて、男女別、年齢別のアンケート結果を見てみましょう。

グルメサイト経由で店をよく予約しますか?

男性のアンケート結果は、1位が「咀嚼音」(33.3%)、2位「食べ方」(22.8%)、3位「店員に対する態度」(17.1%)でした。一方、女性は1位が「食べ方」(28.3%)、2位「店員に対する態度」(27.2%)、3位「咀嚼音」(26.1%)でした。「咀嚼音」と「食べ方」が気になる人を合計した割合は、男女でそれほど差はありませんでした。しかし、「店員に対する態度」は女性のほうが気にする人が多いことがわかります。

異性と一緒に食事をする機会には、こうしたマナーを意識したほうがよいかもしれません。

店を予約するタイミングは?

年代別に結果を見ると、「咀嚼音」と「食べ方」と答えた人はどの世代でも、それぞれ約25%~30%となっていて、年齢を問わず気になる人が多いことがわかります。

次に「店員に対する態度」の回答ボリュームを年代別に見ると、「20歳~29歳」は24.7%、「30歳~39歳」は24.6%、「40歳~49歳」は22.1%、「50歳~59歳」は13.3%という結果でした。一定の年齢以上では、店員に対する態度を気にする人が少なくなるようです。

また、「声の大きさ」が気になると答えた人の割合が最も多かったのは「40歳~49歳」の年齢層で15.4%でした。一方、最も低かったのは「50歳~59歳」の年齢層で4.4%となりました。

食事に関するこだわりのマイ・ルールを聞いてみた!

最後に、「食事に関する自分だけのこだわりルールを教えてください」という質問をしました。その回答をご紹介します。

目立ったのは、食事の時に自分が気をつけているマナーについての回答でした。

  • ・箸の持ち方に気をつける
  • ・残さず食べる
  • ・きれいに食べる
  • ・「いただきます」と「ごちそうさま」を言う
  • ・足を組みながら食べない
  • ・口に食べ物が入っているときはしゃべらない、もしくは手で隠してしゃべる
  • ・誰かと食べる時は携帯電話を触らない

基本的なマナーが多く挙げられましたが、だからこそ、大切にしたいマナーばかりですね。中には、接待など気を使う相手との食事シーンでは、「相手が飲んだり食べたりが始まるまでは自分は飲んだり食べたりしない。お酒を勧められても飲めないとはっきり断る」という回答もありました。


また、一緒に食事をする相手のマナーについては、以下のような回答がありました。

  • ・多少、箸の持ち方が下手なのは許せるが、親指をひっかけて茶碗を持ったり、立膝をしたり、くちゃくちゃと音を立てて食べたりするのは、絶対に許せない。そういう人とは付き合わない
  • ・他人の食事のマナーは指摘せず、周囲でなく自分の相手方が優先的に気持ちよく過ごせるようにする。目に余る場合はこっそり言う。食べる姿がきれいだと思ったらその場で褒める

食事のマナーについて、「許せる・許せない」の範囲は人によって千差万別です。しかし、お互い気持ちよく過ごせるようにスマートに対応できるといいですね。


さらにお店や店員に対する心遣いを挙げてくれた人もいました。

  • ・店員さんにも丁寧に接するように心がけている
  • ・作った人に失礼のないように、温かいものは温かいうちに食べる
  • ・お店を出る時に「ごちそうさま」を言う
  • ・外食の際は、必ずお店の人に感想を言う

飲食店でのお店の人に対するこんなちょっとした気遣いも、食事シーンをよいものにする要素の一つと言えるでしょう。


食事のこだわりについては、以下のような回答がありました。

  • ・野菜から食べる
  • ・炭水化物、糖質、グルテンをなるべく摂らない
  • ・食事の時飲むのは、お茶か水
  • ・食事とお酒は分けているので、食事の時お酒は飲まない

健康志向の高まりで、炭水化物や糖質を避けている人が多い傾向が見られます。また、料理と合わせる飲み物にこだわりがある人もいました。食事へのこだわりも人それぞれですが、複数で食事をするシーンでは場の雰囲気を壊さないよう配慮も忘れずに過ごしたいですね。

まとめ

誰にでも大なり小なり、気になる食事の際のマナーがあります。基本マナーはもちろん守りたいものですが、お互いに気持ちよく過ごせるかどうかということも大切なポイントです。あなたの食事シーンがよいものになるよう、このアンケートが参考になれば幸いです。

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