日本の冬を温めるおでん
寒い夜に恋しくなる、日本の冬の風物詩といえば『おでん』。おでん種や味付けには多彩なバリエーションがあり、関東風や関西風など地域やお店によるこだわりの味が楽しめます。そんな熱々の『おでん』を噛みしめ、ほっこりと温まりましょう。
寒い夜に恋しくなる、日本の冬の風物詩といえば『おでん』。おでん種や味付けには多彩なバリエーションがあり、関東風や関西風など地域やお店によるこだわりの味が楽しめます。そんな熱々の『おでん』を噛みしめ、ほっこりと温まりましょう。
【おぐ羅】東京・銀座
老舗名店がひしめく銀座で名を知られる【おぐ羅】は、創業29年のおでんの人気店。おでん種を鍋でぐつぐつと煮込み、しっかりと味が染み込んだ「関東風」なのですが、お出汁は関西風のように透明度が高い琥珀色なのが特徴です。
毎日丁寧に利尻産昆布と枕崎産鰹節でとり、30年継ぎ足しているお出汁は、塩を効かせていますが、醤油は一切使っていません。炊いた具材の旨味を含んだその味わいは、優しくもコク深く、身体にじんわりと染み入ります。
おでん種は年間を通して30種余り。まずは『大根』や『豆腐』からいただくのがおすすめ。素材自体が淡泊なので、お出汁の旨味を存分に堪能できます。また、柚子が香る『鯵のつみれ』や、お揚げで巻いた『ぜんまい』など、手づくりのおでん種も多数あり、その美味しさには笑みがこぼれてしまいます。
熱々のおでんを肴に熱燗をクイッといただくのは、寒い季節の極上の贅沢。仕事終わりに仲間と酒を酌み交わし、おでんで身も心も温まりませんか。
【串駒房】東京・大塚
おでんを食べたいときには、美味しい日本酒を取り揃えるお店を選びたくなるもの。日本酒といえば、『十四代』をいち早く東京に導入した【串駒 本店】は銘酒居酒屋の先駆けです。今回紹介するのは、大塚にある同店のすぐそばに居を構える系列店の【串駒房】。蔵元直送の日本酒を、おでんと共に味わえる名店です。
いわゆる「関東炊き」はおでん種を一緒に炊き上げますが、【串駒房】ではおでん種を別々に炊き、最後にお出汁を張る「創作おでん」がいただけます。
『焼き鯖』は、関西の「船場汁」をヒントにしたという季節のメニュー。脂が乗った鯖の香ばしい皮目の食感と、鯖の風味が溶け出したお出汁が美味です。甘みを引き立てる黒七味を添えた『大根』、甘辛く味付けた『煮卵』、ジューシーに揚げた『舞茸の天ぷら』など、素材ごとに手を加え、旨さを最大限に引き出しています。
お出汁がその旨みを倍増させる滋味深いおでんは、日本酒との相性が抜群。今宵も、美食をよく知る大人が、おでんと日本酒を求めて足を運びます。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。