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記事掲載日:2025年3月13日
「卵かけご飯」や「すき焼き」など、日本独自の生卵を食す文化。
しかしながら、海外では生食文化が根付いていないこともあり、訪日前の外国人旅行客にとっては抵抗があるという声も耳にします。
ところが、近年訪日観光客の間で、この生卵が静かなブームになっているという情報をキャッチしました。
実際にSNS上では、生卵を使った料理の写真とともに「Delicious!」「I love it!」といったコメントが多数投稿されています。
一体なぜ、生卵に対する意識が変化してきたのでしょうか?
本記事では、訪日観光客を対象にアンケートを実施し、生卵に対する意識の変化を探るとともに、飲食店における新たなメニュー開発の可能性を探ります。
さっそく生卵を食べることに関するアンケートの実施結果をみてみましょう。
日本食ブームが続く中で、ほとんどの訪日観光客が日本で卵を生食できることは知っているようです。さらに6割以上が実際に食べたことがあるという回答でした。
訪日観光客にとって、生卵を使った料理は何が人気なのでしょうか?
回答の中から、欧米とアジア*に分けて見てみましょう。
*本記事の中で欧米はアンケート対象のアメリカ・オーストラリア・シンガポール、アジアは中国・韓国・台湾を指します
堂々の1位は訪日観光客に不動の人気メニュー、すき焼きでした。
しかし欧米圏もアジア圏も2位に「卵かけごはん」がランクインし、中でも多くの人が「TKG」と略称で回答するほど、訪日観光客に馴染んでいるようです。
人気を呼ぶ一つの理由として、SNS上での人気投稿も関係しているようでした。
引用:https://www.instagram.com/savor_japan/
続いて、生卵を使った料理を食べたことのない人に聞いてみました。
ここでは国別に回答を見てみましょう。
日本を除くアジア圏ではやや抵抗があり、欧米圏は興味がある人が多いようです。
実際の回答ではこんな声が寄せられました。
アメリカ・60代
中国・30代
シンガポール・50代
韓国・60代
中国・20代
さらに生卵が苦手という訪日観光客に、こんな質問もしてみました。
4割程度ではありますが、火を通してもらったら食べられるという意見もありました。
手間ではありますが、少しの工夫で、生食に抵抗がある観光客にも安心して日本の食文化を楽しんでもらうことができ、ひいてはお店のホスピタリティ向上に繋がるのではないでしょうか。
今回の調査を通して、訪日観光客の生卵に対する意識が変化していることがわかりました。生食文化があまり無い海外でも、生卵を食べることに抵抗がない、むしろ積極的に試してみたいという方が増えているようです。
卵かけご飯や卵黄をトッピングするなど、シンプルな調理法でも写真映えする卵料理は、SNSでの拡散によって、さらなる集客アップに繋がる可能性を秘めています。この変化を好機と捉え、生卵を使った魅力的なメニューを増やしてみてはいかがでしょうか?
もちろん、生食に抵抗がある方もいることを考慮し、場合によっては火を通して提供するなどの配慮も大切です。それぞれの食文化への理解と柔軟な対応が、訪日観光客にとって忘れられない日本の食体験を提供することに繋がるでしょう。
※記事内容は記事掲載日時点の情報です
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