飲食店サクセスガイド
お店の繁盛に貢献する情報をご紹介
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記事掲載日:2025年3月27日
株式会社 静家
京ゆば処 静家 二条城店女将 中田 智子氏
一から丁寧に仕込んだ京ゆば懐石をいただくことができ、幅広い世代に親しまれている【京ゆば処 静家 二条城店】。2025年1月に発表された「SAVOR JAPAN Best Restaurant Award 2024-2025」でも選定されているほか、ベジタリアン・ヴィーガン対応料理のオプションが好評であることからNEXT トレンド部門のヴィーガン特別賞にも選ばれました。訪日観光客からも大変喜ばれているという細やかな仕事について、その具体例を教えていただきました。
湯葉をおいしくお召し上がりいただけるように注力したことです。今はほとんどのお客様が湯葉をご存知ですが、もし知らない方がいらっしゃる場合は、店内に貼っている湯葉づくりの様子の写真をお見せしながら、どのようなお料理かをお伝えするようにしています。それでも伝わりにくい場合は「TOFU(豆腐)」という言葉を使えばすぐに理解していただけるので、そのようにお客様に理解してもらえる方法を探しながら話すこともあるんですよ。
また、中にはお腹がいっぱいになるのか心配される方もいらっしゃいますが、その時にはお店にある他のメニューもご紹介しながら満足して頂けるように努めています。
湯葉を知らない方にもわかりやすく伝えることを意識し、その上でそれぞれの方に満足して頂けるメニューや内容を提案
従来より、なるべくお客様ひとりひとりのご意向に沿ったお料理をご用意することに努めていますが、訪日観光客の方々も個別のご要望をお持ちの方が非常に多いんですよ。
基本、食材に制限のある方にはすぐにご対応可能なコースのご用意もございますし、カツオだし不可・肉や魚不可・乳製品不可・小麦グルテン不可……といったご要望にも対応しています。またヴィーガンやベジタリアンと一言で言っても、今はその内容や段階が多岐に分かれていますので、おひとりおひとりの要望をお聞きした上でご案内しているんです。中には調味料ですね、お醤油の種類を変えるということもあったんです。そうした細かなところまで、ご希望に丁寧に応えているところが、訪日観光客の方にも大変喜ばれています。
そしてもう1つ、接客は親しみを持って行うことを常に心がけています。心が温まりますからね。言葉では伝わらなかったとしても、あまりに畏まった雰囲気を出すより、こちらからフレンドリーに接した方が歓迎されていると感じとってもらえるようで、そうするとお客様の方から色々なことを聞こうとしてくださって、コミュニケーションが生まれます。
目の前で箸の使い方を見せるなど、カウンター席ならではの料理人との距離も活かした接客であたたかなコミュニケーションが生まれています
また、例えばお箸の使い方などで困っている方がいた時は、言葉だけでなくパフォーマンスで伝えることを大事にしています。カウンター席でお客様との距離も近いので、板長自らが伝えることもあるんですよ。実際の動きを見せるなど、親切に対応することを心がけているので、そうした人と人との距離もとても喜ばれているようです。
色々なお願いや要望は受けますし、個々に合わせた対応をするように心がけていますが、できないことや困ることがあった際は、yes/noをはっきり伝えることが大事だと思います。
英語メニューの作成や、デポジット預かり対応が可能な訪日観光客専用予約システム(ノーショー対策)は非常に助かっています。また、Google翻訳機能も活用しています。
InstagramとFacebookのアカウントを持っております。反応はありますが少しだけですね。お店に来てくださる方々は、個々の紹介や口コミ(Google検索)が大半だと感じています。
観光地としても人気のある立地にあるこちらのお店は、昔から掲げている看板も多言語で表示しているため、訪日外国人の目に留まり、来店に繋がることがあるそうです
ノーショーに悩まされておりましたが、外国のお客様にはSAVOR JAPANからの再予約を促すことで、予約時間を守っていただけたり、キャンセル防止につながっていると感じます。私たちの場合、「ヒトサラ」からご予約をいただくこともありますが、その際には改めてSAVOR JAPANからのご予約を促すことで、お客様に情報を理解して頂きやすくなりますし、「予約したのだから絶対に行こう」と楽しみに思ってもらいやすくなるようです。
※記事内容は記事掲載日時点の情報です
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