箸使いを制す者は和食マナーを制す
おしぼりは手を拭くもの。それ以外を拭くのはタブー
畳のへりや敷居は踏まない
Basic
日本料理は伝統的な「本膳料理」、宴会で供される「会席料理」、 お茶で供される「懐石料理」の3つに分けられます。 ここでは、一般的な食事会で出される「会席料理」を中心に述べていきます。
会席料理
料亭や旅館、結婚披露宴などで供される酒宴向きの料理のことで、現在の和食の主流となるのがこちらです。酒を楽しむための酒菜で構成されており、前菜や煮物、刺身、焼き物の順で供され、飯や汁などは最後に出されます。
懐石料理
茶会の席で出される一汁三菜を基本とした料理のこと。酒を楽しむ会席料理とは逆に、飯や汁から供されます。現代では「会席料理」と同様の意味とされており、本来の「懐石料理」は「茶懐石」と呼ばれるようになっています。
Manners
流儀によって異なりますが、和室には利用する際の細かい作法があります。 「ふすまは一気に開けない」、「座布団は相手に勧められてから座る」など、 おさえておきたいポイントをお教えします。
ふすまの開け方、閉め方
開け方
閉め方
座布団への上がり方、降り方
上がり方
降り方
Manners
なじみのあるおしぼりですが、「手を拭く」以外に使用してはいけない、 というきちんとしたルールがあるのです。では口を拭きたいときはどうしたらよいのか、 そんなときに使える万能アイテム「懐紙」についてもお教えします。
おしぼりの使い方
懐紙の使い方
Manners
和食の作法は「箸使いに尽きる」と言われています。 そのため、使い方によっては相手に不快感を与えてしまうことも。 会食相手に気持ちよく過ごしてもらうためにも、正しい箸の使い方をマスターしましょう。
箸の取り上げ方
椀を持った際の箸の取り上げ方
箸のタブー
Manners
ここでは会席料理の食べ方について学びます。まず、会席料理は出された順に箸をつけます。 食べ切らないうちに次の料理が出されても気にせず、運ばれてきた料理に一度箸をつけてから、 残っている料理をゆっくりと頂きましょう。
「会席料理」の食べ順とルール
蓋つきの椀の扱い方
焼き魚の食べ方
世界遺産にも選ばれた「和食」という文化。 その作法は、我々日本人ですらできていないことが多いのです。 にわか知識だけでなく、大人になったいま再び学び直し、美しい作法を身につけましょう。
割り箸は上下に割る
割り箸を左右に割ると、隣の人にひじが当たってしまう恐れがあります。割り箸は垂直ではなく水平に持ち、膝上で上下に割りましょう
手皿を添える
左手を皿の代わりにして頂く“手皿”。昭和の時代に女優さんが始めたことで、一見上品に見えますが、これはマナー違反なのです