


甘く、みずみずしい春キャベツ
世界最古の野菜のひとつと言われ、季節によって葉の巻きや味わいが異なるキャベツ。いまが旬の「春キャベツ」は、冬のものに比べて葉がやわらかく、みずみずしいのが特徴。今回はその魅力が引き出された『春キャベツとヒラメのロースト』をご紹介します。
世界最古の野菜のひとつと言われ、季節によって葉の巻きや味わいが異なるキャベツ。いまが旬の「春キャベツ」は、冬のものに比べて葉がやわらかく、みずみずしいのが特徴。今回はその魅力が引き出された『春キャベツとヒラメのロースト』をご紹介します。
【naturam kazuya sugiura】東京・二子玉川
キャベツには2つの顔があります。葉が厚くぎゅっと詰まった「冬キャベツ」と、葉の巻きがゆるくふんわりとした「春キャベツ」。
早春から初夏にかけて出回る「春キャベツ」は、水分を多く含んでいるためみずみずしく、やわらかなか食感が魅力です。
「春キャベツ」の国の指定産地でもある三浦半島産のものは、冬キャベツとは異なる“やさしい甘み”が特徴。それは、肥沃な土壌と太平洋の潮風が運ぶミネラル、さらに年間通して続く温暖な気候が、やわらかくておいしい春キャベツを育むからです。
「その甘さが最大限に引き出されるのは、蒸したときです」と語るのは、二子玉川のフランス料理店【naturam kazuya sugiura】のオーナーシェフ・杉浦さん。国産食材にこだわり、素材がもつ繊細な味わいを際立たせた、軽やかなフレンチをつくり上げます。
今回は、野菜自身の水分で蒸し煮にするフレンチの調理法、エチュベで「春キャベツ」の優しい甘さを最大限に引き出します。
オーブンでゆっくりと焼き上げられたヒラメの上には春キャベツのエチュベが添えられており、蒸されたキャベツはしっとりやわらかく、甘みもたっぷり。
その上にかかっているのは、あさりだしと合わせたキャベツのピューレ。ヒラメの淡白な味を春キャベツの甘みやあさりだしの旨味が包み込む、とても優しい味わいです。
見た目の美しさもさることながら、キャベツの甘みがしっかりと伝わるテリーヌ。上品な脂が乗り、旨みが凝縮した富士マスと春キャベツの甘さとの相性も抜群です。
ほかにも、その日の食材で構成するシェフ自慢の『naturam ディナーコース』(7品)では、フレンチなのに軽やかで野菜本来の旨味が立った料理が多数供されます。目で舌で春を感じてみませんか。
PICK UP
パプリカやししとうなどの唐辛子類が旬を迎え、ビールのお供、枝豆も欠かせません。トビウオやスズキ、シマアジも収穫期。
秋の味覚の王様、松茸が店頭に並びます。サンマの水揚げがはじまり、たっぷりと脂がのった戻り鰹の季節です。
収穫の秋、里芋類やカボチャなどがおいしくなる季節です。サンマに脂がのり、イワシやニシン、イカがなども旬を迎えます。
ズワイガニ漁、サクラエビの秋漁、さらに山の幸ジビエの狩猟が解禁。サツマイモやカボチャなどの甘味もピークです。
鍋に最適な冬野菜の白菜や大根、春菊がおいしい季節です。海の幸もカキやホタテが旬を迎え、魚は脂がのって旨味が増します。
年が明け、旬を迎える魚が一年で最も多いのがこの時期。アマダイやアカムツ、イカやアカガイが出まわります。
ホタテやタラ、あんこうなど鍋に入れたい魚が豊富。蕾菜やアスパラ菜などが花芽を伸ばし、春の訪れはすぐそこです。
富山のホタルイカ漁が解禁。あさりや蛤などもおいしく、潮干狩りのシーズンを迎えます。山菜が出始めるのもこの頃。
アスパラガスやたけのこが出まわり、新タマネギや新ジャガイモの収穫も始まります。真鯛や鰆も獲れ、春到来です。
初鰹が最盛期を迎えます。野菜は、絹さややスナップエンドウなどの豆類がおいしい季節となります。
キュウリやピーマン、空芯菜やつる紫などの夏野菜が出始めます。海の幸は鮎やキス、トビウオ、マアジが旬を迎えます。
スズキやトビウオ、真アジに加え、鮎やハモも旬真っ盛り。茄子やズッキーニ、ゴーヤーなどの夏野菜が食卓を彩ります。