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  3. 石川県の日本酒三大銘柄を愉しむ
雄大な自然に囲まれる石川県は、そこで育まれる食材を使い、江戸の時代より他地域とは異なる華やかな食文化を形成してきました。そして「豊かな食文化の横には名酒が寄り添う」の格言に漏れず、全国でも指折りの銘醸地として知られています。そこで今回は、石川県を代表する3銘柄をつくり手の想いとともにご紹介。魅力的な郷土料理とともに、それらの味の輪郭を際立たせてくれる名酒に一献傾けてみてはいかがでしょうか。
天狗舞 菊姫 常きげん

「酒は料理とともに」とのコンセプトを貫き、味わいを重視した品質設計の天狗舞

文政6年(1823年)創業。創業者の車多太右衛門氏が上方へ出向いた折に、口にした酒の味が忘れられず自ら「旨い酒を」との一心で酒づくりを開始しました。
仕込水は日本3名山のひとつ白山を源とする清冽な伏流水を使用し、自社工場にて精米。麹づくりなど杜氏の感性を反映させる手づくりを基本に、きめ細やかでしっかりとした旨みのあるお酒を醸すため、“天狗舞流”ともいえる山廃仕込みにこだわっており、山廃仕込による商品が八割を占めているのも酒蔵の特徴です。
山田錦の精白米で仕込む『山廃純米大吟醸』や『純米大吟醸50』、『五凛 純米酒』などもありますが、今回紹介するのは天狗舞の看板商品『山廃仕込純米酒』。山田錦と並び酒米の二大トップとして知られる五百万石を主体に60%の精白米で仕込むこのお酒は、熟成した香味が特徴の個性豊かな純米酒です。

IWC2007にて初代チャンピオンを受賞。熟成を経て旨味を増す菊姫

安土桃山時代・天正年間(1592年)に、「小柳屋(おやなぎや)」の屋号で創業。明治35年合資会社柳酒造店に、昭和3年に柳酒造店より菊姫合資会社に改組し、現在に至ります。
「嗜好品だからこそ、米からつくった酒ならではの旨さにこだわりたい」という世の中の流行り廃りに左右されない潔い姿勢は、イギリス・ロンドンで毎年4月に開催される国際ワインコンテストで、日本酒部門が設立された2007年の初代チャンピオン・サケ受賞という形でも評価されています。
『菊姫 鶴乃里』は兵庫県吉川町産山田錦を100%使用し、丁寧に醸した山廃仕込みの純米酒で、山廃らしい旨みや力強さと、きめ細かさを兼ね備えた味わい。適度な酸味があり後口のシマリも良いので地元・加賀料理の「治部煮」や「ブリ大根」、「金沢おでん」など旨みの強い料理とぜひあわせてみてください。

創業200年を誇る老舗酒蔵の歴史と能登杜氏の技が注ぎ込まれる常きげん

文政2年(1819年)創業。俳句などを楽しむ粋人であった4代目が村人の祝いの席で「八重菊や酒もほどよし常きげん」と謳ったことがその名の由来とされています。
原料の選別から、仕込み、貯蔵、出荷に至るまで全て少数精鋭主義でこなす蔵元。酒造好適米の五百万石を用い、伝統の山廃仕込みで2年かけて熟成させた看板酒『山廃仕込純米酒』は、コクのある飲み口と喉越しの鋭いキレ味が、中華やイタリアン、フレンチなどとも相性が良く、これまでの日本酒のイメージを変えたオールマイティな食中酒とも評されています。特に濃いめの味付けの料理がおすすめで魚介類や風味の強い肉料理などをあわせてみても面白いかもしれません。

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